Design Hotels(デザインホテル)傘下でサムイ島にあるこのホテルは「The Library(図書館)」というコンセプトのもと、徹底的にデザインにこだわっており、宿泊中はまるで現代的な美術館の中で暮らしているような気分を味わうことができました。※本記事は2017年8月の宿泊レポートです。
【マイラーズ!プロコン評価】
- Pros(良い点):繁華街の中央という最高の立地でありながらとても静か。世界的に珍しい赤いプールは必見。朝食は素晴らしい美味しさでした。
- Cons(いまいちな点):デザイン優先でお部屋の機能面に一部難がありました。
イントロダクション
2017年の夏季休暇の旅先として私はタイのサムイ島を選択しました。その理由はアジアのリゾート地の中でも、この時期に乾季に近い爽やかさを味わえる数少ない場所だと考えたからです。実際、サムイ島は本当に清々しくて過ごしやすいビーチリゾートでした。特に今回宿泊した「デザインホテル・ザ・ライブラリー・コーサムイ(Design Hotels The Library Koh Samui)」はサムイ島の中で最も賑わうチャウエンの中心にありながら、その喧騒を全く感じない静かで落ち着く、そしてとてもおしゃれかつユニークなホテルでした。
予約
ザ・ライブラリーは、デザインホテルというドイツのホテルチェーンブランドのホテルです。デザインホテルの一部のホテルはマリオットボンヴォイに参加しており、ザ・ライブラリーもかつては参加しておりましたが、現在は参加しておりません。
今回のサムイ島滞在にあたっては、世界的にもここにしかないと言われている珍しいプール「RED POOL(赤いプール)」を楽しんでみたく、ホテル公式サイトからザ・ライブラリーを予約してみました。ザ・ライブラリーは、8月のトップシーズンにおいてはスタンダード料金でも一室4.5万円から高い日は8万円を超えるホテルです。
アクセス&チェックイン
ザ・ライブラリーはサムイ島で一番の繁華街であり栄えているチャウエンのど真ん中という最高の立地条件で、サムイ空港からは車にて20分ほどでアクセスすることができます。ホテルの送迎車は1,000タイバーツ(TB)で事前に予約することで利用ができます。空港にいるタクシーを使えば500TBで行けると思いますが、気分を高めるために私はあえてホテルの車を予約しました。
その送迎車に乗せられてホテルの敷地内に入ったときは、それまでのチャウエンの雑多な雰囲気から、一瞬でハイセンスかつ静寂な空間に切り替わったことに驚かされました。そしてすぐに目に付くのが白い人のオブジェでした。ザ・ライブラリーにはこのような白い人型オブジェが10体ほど置いてあり、ホテルの敷地全体にアートな雰囲気を醸し出してくれます。フロントは大きな白いフレームのようなロビー専用の建物にあります。
フロントスタッフは全て女性で、とてもフレンドリーな対応をしてくれました。ハーブが効いたお茶とシャーベット、冷たいお手拭きをいただき、汗ばむ身体をクールダウンしながら、チェックインの手続きを進めていきます。ロビーのインテリアからスタッフのコスチュームまで細部に渡ってこだわりのデザイン性を感じました。
お部屋
ザ・ライブラリーの宿泊施設は、1階と2階それぞれが一室になっている2階建の建屋です。そのスクエアデザインの白い宿泊棟が、丁寧に手入れされている樹木や芝生とともにプールとビーチに向かってコの字に並んで建てられています。
私にあてられたお部屋はフロントのすぐ裏手でビーチからは一番遠い建物の2Fにある「Page 2」というお部屋でした。ザ・ライブラリーのお部屋はそれぞれが1つのページという意味を持っているようです。私のお部屋は予約通りスタンダードグレードでしたが、上階希望は対応していただけたようです。
部屋の中も徹底したデザインが施されています。床も壁も天井も真っ白で、ミニマルなアジアンモダンのインテリアです。お部屋の中央に大きな段差があり、高い段のほうは低いベッドとソファがある寛ぎの場所という設計になっています。お部屋のサイズは67m2となっており、ベッドのある部屋も広々としてゆとりがあります。
外に面した引き戸窓はとてつもなく大きく、外にある樹木からの木漏れ日がカーテン越しに入ってきて白い部屋を照らしてくれます。デザインに凝ったお部屋であることは事前情報である程度理解していたつもりでしたが、実際にお部屋に入ったときはやはり驚きました。このお部屋に案内されたとき、洗練されたユニークなインテリアの中でのんびり過ごせることにとても喜びを感じました。
お部屋には液晶テレビだけでなく、iMacも置いてありホテルの無線LANを通じてネットにアクセスすることができます。テーブルにはサムイ島のフルーツ「マンゴスティン」が盛られていて無料とのことでしたが、私はいただきませんでした。
お風呂もデザイン重視の浴槽で、トイレはお風呂と同じ部屋にあります。ザ・ライブラリーは2007年開業とのことで10年ほど経っていることから、引き戸の窓やお風呂周り、ベランダなどやや老朽している点が気になりました。特にお湯の出がいまひとつなのは残念なところです。掃除は徹底的に行き届いていて、全体的にとても清潔でした。
アメニティ
お部屋にあるアメニティもとことんこだわりが感じされます。タオルも含めほぼ全てのアメニティグッズに「The Library」のロゴが入っており、色は赤・黒・白の3色で統一されておりオリジナル感があります。
ターンダウンサービス後のベッドの上には、このようなシオリが2枚置いてありました。まさに図書館的なコンセプトに通じるホテルからのかわいいプレゼントです。
施設
ライブラリーのデザインホテルとしてのユニークさを際立たせるのがこの赤いプール「RED POOL」です。世界的にもこのような真っ赤なプールがあるホテルはここ、ザ・ライブラリーだけではないかと思います。写真で見ると赤一色に見えますが、実際はオレンジ色のタイルも混ざっており、単調な赤ではないきらめき感を演出していました。
白い建物と赤いプール、緑の樹木、そして青いサムイの海と空のコントラストは最高です。赤いプールで泳ぎ疲れたあと、プールサイドに寝そべり、波の音と木々の騒めきを聴きながら、赤いパラソルの隙間から空を見上げたときのリラックス感は極上でした。赤いプールはかなり写真映えもするので、宿泊客で海外のインスタ女子もポーズを取って写真を撮っていました。
ザ・ライブラリーにはライブラリールーム「THE LIB」があり、本やDVDを借りることができます。THE LIBにはザ・ライブラリーのグッズも販売していました。THE LIBに隣接してフィットネスルーム「THE FIT」もありました。
食事
ザ・ライブラリーはチャウエンという繁華街の中心にあるため、ディナーは街に出てタイ料理やイタリアンを楽しみました。朝食はせっかくなのでザ・ライブラリーでいただくことにしました。ザ・ライブラリーはSPG提携ということでSPGプラチナ会員特典は限定的であり、朝食は有料になっています。しかし有料であっても充分なお得さを感じるほど、ザ・ライブラリーの朝食はとても美味しく素晴らしい内容でした。
朝食はザ・ライブラリーのレストラン「THE PAGE」でいただきました。ザ・ライブラリーの朝食は細かいところまで選択できる「セミオーダー型」のブレックファストでした。卵料理、サイドディッシュ、サラダ、アジアンテイストの主食、デザートとそれぞれのカテゴリで選択することが可能です。
チョイスしたものはテーブルサービスでいただきますが、ビュッフェも用意されており、パンやドリンクなどを追加で自由にいただくことができます。
お料理は全体的にサムイ島の伝統料理をモダンにアレンジした感じで、コンチネンタル・スタイルの朝食でありながらアジアンなテイストを楽しむことができました。
私はデザートにパンケーキをいただいたきました。ホテル特製のジャムを食べて見たのですが、生地がとても軽やかふんわりしていて、甘いものが少し苦手な私でも美味しくいただくことができました。
THE PAGEのスタッフのサービスも細やかで心地よく、あまりにも居心地がよかったため私は2時間ほどのんびりと朝食を楽しませていただきました。今回のサムイ島旅行で一番美味しかった食事がこの朝食でした。
総評
徹底したこだわりと一貫したコンセプトでデザインされたザ・ライブラリーでの1泊は、とても印象に残る忘れられない素敵な宿泊となりました。部分的ではなく、施設内全てにメッセージ性のあるデザインが行き届いており、まさに美術館の中で暮らしているような気分になりました。また見た目だけでなくスタッフのホスピタリティも高く安定感があり、安心して過ごすことができました。コスト的には高めですが、「いつもとは全く違う宿泊を味わいたい」というニーズには確実に応えてくれました。個人的には「デザインとは何か」ということを、宿泊を通じて考えることができ、いい勉強にもなりました。その名の通り、まさにライブラリーなホテルでした。
ワンポイントアドバイス
朝食は必ずこのホテルで取ってください。ザ・ライブラリーでしか味わうことができない、とても美味しくおしゃれなアジアンテイストの朝食をいただくことができます。写真映えするシーン満載のホテルですので、インスタ目的での宿泊にもお勧めです。機能面でいくつか残念な点もありますが、ここは「デザインを楽しむホテル」なのでぜひ多めに見てあげてください。
ホテル基本情報
- ホテル名:ザ・ライブラリー・コーサムイ(The Library Ko Samui)
- ホテルブランド:Design Hotels
- 所在:タイ コーサムイ(サムイ島)チャウエンビーチエリア
- スタンダードルームの主価格帯:4.5万円より(繁忙期)
- アクセス:サムイ空港より車で20分ほど
- デザインホテル・ザ・ライブラリー・コーサムイ公式サイト
イントロダクション
2017年の夏季休暇の旅先として私はタイのサムイ島を選択しました。その理由はアジアのリゾート地の中でも、この時期に乾季に近い爽やかさを味わえる数少ない場所だと考えたからです。実際、サムイ島は本当に清々しくて過ごしやすいビーチリゾートでした。特に今回宿泊した「デザインホテル・ザ・ライブラリー・コーサムイ(Design Hotels The Library Koh Samui)」はサムイ島の中で最も賑わうチャウエンの中心にありながら、その喧騒を全く感じない静かで落ち着く、そしてとてもおしゃれかつユニークなホテルでした。
予約
ザ・ライブラリーは、デザインホテルというドイツのホテルチェーンブランドのホテルです。デザインホテルの一部のホテルはマリオットボンヴォイに参加しており、ザ・ライブラリーもかつては参加しておりましたが、現在は参加しておりません。
今回のサムイ島滞在にあたっては、世界的にもここにしかないと言われている珍しいプール「RED POOL(赤いプール)」を楽しんでみたく、ホテル公式サイトからザ・ライブラリーを予約してみました。ザ・ライブラリーは、8月のトップシーズンにおいてはスタンダード料金でも一室4.5万円から高い日は8万円を超えるホテルです。
アクセス&チェックイン
ザ・ライブラリーはサムイ島で一番の繁華街であり栄えているチャウエンのど真ん中という最高の立地条件で、サムイ空港からは車にて20分ほどでアクセスすることができます。ホテルの送迎車は1,000タイバーツ(TB)で事前に予約することで利用ができます。空港にいるタクシーを使えば500TBで行けると思いますが、気分を高めるために私はあえてホテルの車を予約しました。
その送迎車に乗せられてホテルの敷地内に入ったときは、それまでのチャウエンの雑多な雰囲気から、一瞬でハイセンスかつ静寂な空間に切り替わったことに驚かされました。そしてすぐに目に付くのが白い人のオブジェでした。ザ・ライブラリーにはこのような白い人型オブジェが10体ほど置いてあり、ホテルの敷地全体にアートな雰囲気を醸し出してくれます。フロントは大きな白いフレームのようなロビー専用の建物にあります。
フロントスタッフは全て女性で、とてもフレンドリーな対応をしてくれました。ハーブが効いたお茶とシャーベット、冷たいお手拭きをいただき、汗ばむ身体をクールダウンしながら、チェックインの手続きを進めていきます。ロビーのインテリアからスタッフのコスチュームまで細部に渡ってこだわりのデザイン性を感じました。
お部屋
ザ・ライブラリーの宿泊施設は、1階と2階それぞれが一室になっている2階建の建屋です。そのスクエアデザインの白い宿泊棟が、丁寧に手入れされている樹木や芝生とともにプールとビーチに向かってコの字に並んで建てられています。
私にあてられたお部屋はフロントのすぐ裏手でビーチからは一番遠い建物の2Fにある「Page 2」というお部屋でした。ザ・ライブラリーのお部屋はそれぞれが1つのページという意味を持っているようです。私のお部屋は予約通りスタンダードグレードでしたが、上階希望は対応していただけたようです。
部屋の中も徹底したデザインが施されています。床も壁も天井も真っ白で、ミニマルなアジアンモダンのインテリアです。お部屋の中央に大きな段差があり、高い段のほうは低いベッドとソファがある寛ぎの場所という設計になっています。お部屋のサイズは67m2となっており、ベッドのある部屋も広々としてゆとりがあります。
外に面した引き戸窓はとてつもなく大きく、外にある樹木からの木漏れ日がカーテン越しに入ってきて白い部屋を照らしてくれます。デザインに凝ったお部屋であることは事前情報である程度理解していたつもりでしたが、実際にお部屋に入ったときはやはり驚きました。このお部屋に案内されたとき、洗練されたユニークなインテリアの中でのんびり過ごせることにとても喜びを感じました。
お部屋には液晶テレビだけでなく、iMacも置いてありホテルの無線LANを通じてネットにアクセスすることができます。テーブルにはサムイ島のフルーツ「マンゴスティン」が盛られていて無料とのことでしたが、私はいただきませんでした。
お風呂もデザイン重視の浴槽で、トイレはお風呂と同じ部屋にあります。ザ・ライブラリーは2007年開業とのことで10年ほど経っていることから、引き戸の窓やお風呂周り、ベランダなどやや老朽している点が気になりました。特にお湯の出がいまひとつなのは残念なところです。掃除は徹底的に行き届いていて、全体的にとても清潔でした。
アメニティ
お部屋にあるアメニティもとことんこだわりが感じされます。タオルも含めほぼ全てのアメニティグッズに「The Library」のロゴが入っており、色は赤・黒・白の3色で統一されておりオリジナル感があります。
ターンダウンサービス後のベッドの上には、このようなシオリが2枚置いてありました。まさに図書館的なコンセプトに通じるホテルからのかわいいプレゼントです。
施設
ライブラリーのデザインホテルとしてのユニークさを際立たせるのがこの赤いプール「RED POOL」です。世界的にもこのような真っ赤なプールがあるホテルはここ、ザ・ライブラリーだけではないかと思います。写真で見ると赤一色に見えますが、実際はオレンジ色のタイルも混ざっており、単調な赤ではないきらめき感を演出していました。
白い建物と赤いプール、緑の樹木、そして青いサムイの海と空のコントラストは最高です。赤いプールで泳ぎ疲れたあと、プールサイドに寝そべり、波の音と木々の騒めきを聴きながら、赤いパラソルの隙間から空を見上げたときのリラックス感は極上でした。赤いプールはかなり写真映えもするので、宿泊客で海外のインスタ女子もポーズを取って写真を撮っていました。
ザ・ライブラリーにはライブラリールーム「THE LIB」があり、本やDVDを借りることができます。THE LIBにはザ・ライブラリーのグッズも販売していました。THE LIBに隣接してフィットネスルーム「THE FIT」もありました。
食事
ザ・ライブラリーはチャウエンという繁華街の中心にあるため、ディナーは街に出てタイ料理やイタリアンを楽しみました。朝食はせっかくなのでザ・ライブラリーでいただくことにしました。ザ・ライブラリーはSPG提携ということでSPGプラチナ会員特典は限定的であり、朝食は有料になっています。しかし有料であっても充分なお得さを感じるほど、ザ・ライブラリーの朝食はとても美味しく素晴らしい内容でした。
朝食はザ・ライブラリーのレストラン「THE PAGE」でいただきました。ザ・ライブラリーの朝食は細かいところまで選択できる「セミオーダー型」のブレックファストでした。卵料理、サイドディッシュ、サラダ、アジアンテイストの主食、デザートとそれぞれのカテゴリで選択することが可能です。
チョイスしたものはテーブルサービスでいただきますが、ビュッフェも用意されており、パンやドリンクなどを追加で自由にいただくことができます。
お料理は全体的にサムイ島の伝統料理をモダンにアレンジした感じで、コンチネンタル・スタイルの朝食でありながらアジアンなテイストを楽しむことができました。
私はデザートにパンケーキをいただいたきました。ホテル特製のジャムを食べて見たのですが、生地がとても軽やかふんわりしていて、甘いものが少し苦手な私でも美味しくいただくことができました。
THE PAGEのスタッフのサービスも細やかで心地よく、あまりにも居心地がよかったため私は2時間ほどのんびりと朝食を楽しませていただきました。今回のサムイ島旅行で一番美味しかった食事がこの朝食でした。
総評
徹底したこだわりと一貫したコンセプトでデザインされたザ・ライブラリーでの1泊は、とても印象に残る忘れられない素敵な宿泊となりました。部分的ではなく、施設内全てにメッセージ性のあるデザインが行き届いており、まさに美術館の中で暮らしているような気分になりました。また見た目だけでなくスタッフのホスピタリティも高く安定感があり、安心して過ごすことができました。コスト的には高めですが、「いつもとは全く違う宿泊を味わいたい」というニーズには確実に応えてくれました。個人的には「デザインとは何か」ということを、宿泊を通じて考えることができ、いい勉強にもなりました。その名の通り、まさにライブラリーなホテルでした。
ワンポイントアドバイス
朝食は必ずこのホテルで取ってください。ザ・ライブラリーでしか味わうことができない、とても美味しくおしゃれなアジアンテイストの朝食をいただくことができます。写真映えするシーン満載のホテルですので、インスタ目的での宿泊にもお勧めです。機能面でいくつか残念な点もありますが、ここは「デザインを楽しむホテル」なのでぜひ多めに見てあげてください。
ホテル基本情報
- ホテル名:ザ・ライブラリー・コーサムイ(The Library Ko Samui)
- ホテルブランド:Design Hotels
- 所在:タイ コーサムイ(サムイ島)チャウエンビーチエリア
- スタンダードルームの主価格帯:4.5万円より(繁忙期)
- アクセス:サムイ空港より車で20分ほど
- デザインホテル・ザ・ライブラリー・コーサムイ公式サイト