こんにちは、おにいたっちです。
何回か連載で記事にしてきました「ANA株主優待券をノーリスクで1枚当たり400円で入手する方法」ですが、いよいよ本年9月末の権利付き最終日が近づいてまいりましたので、「直前対策編」をアップしたいと思います。
さて、カブドットコム証券では先週より、抽選でしか一般信用の売建ができない状況が続いております。
しかし焦る必要はありません。
例年ですが、権利付き最終日の直前になると大量に在庫が出てきます。ここを狙いましょう。権利付き最終日は9月27日、営業日は23日、26日を入れて残り3日間です。この3営業日で何とか一般信用で売建てをしてみましょう。
ちなみに今年の3月末の権利取りですが、権利付き最終日3月28日(月)に対して、私は前営業日3月25日(金)の朝8時に一般信用で売建てをしております。証拠のスクリーンショットは以下の通り。
つまり抽選ではなく、普通に残っていた在庫から売建ての注文をしているのです。もちろんこのような状況は常にあるものではありませんので安心はできません。どこまで引き寄せて、どこで売建てるかが勝負所でありゲームなのです。
在庫は妙なタイミングで出てくる場合もあります。時間帯によって注文方法が変わりますので、以下の注文方法を参考にしてください。
注文方法
下図の時間帯をベースに注文方法を記します。
【信用売り注文】
- オレンジの時間帯
取引区分:一般信用(長期)
売買:売り新規
数量:クロス取引する株数
執行条件:成行(条件なし) - グリーンの時間帯
取引区分:一般信用(長期)
売買:売り新規
数量:クロス取引する株数
執行条件:成行(引成)
【信用買い注文】
上記の信用売り注文が受け付けられたことを確認したら、以下の信用買い注文を入れます。
- オレンジの時間帯
取引区分:制度信用
売買:買い新規
数量:クロス取引する株数
執行条件:成行(条件なし) - グリーンの時間帯
取引区分:制度信用
売買:買い新規
数量:クロス取引する株数
執行条件:成行(引成)
約定が確認できましたら、すぐに品受を行ってください。詳細は以下記事をご参照。
それでも一般信用売建てができなかったらどうするか
もし一般信用売建てができずに権利付き最終日の後場に入ってしまい、売建てがほぼ絶望的になったらどうするか。選択肢は3つあります。
- 諦める
リスクを取らない最良の選択は諦めることです。次回、来年の3月に向けて株式取引に慣れておくなど、対応策をゆっくり考えましょう。 - 制度信用取引でクロス取引する
大変なリスクがありますのでお勧めしません。クロス取引は一般信用取引だけでなく、制度信用取引でも行うことができます。ANA株の制度信用は一般信用のような在庫制限をほぼ気にすることなく行うことができます。しかし、制度信用の場合「逆日歩(ぎゃくひぶ)」という思わぬコストが発生することがあります。ANA株のような株主優待がある人気株は、優待の権利取りに合わせて調達コストが上がります。それが逆日歩という形で売建てに対して請求されるのです。しかも逆日歩は需給の関係でコストが決まるので、とんでもない金額になることもあります。ANAの場合ここ数年はずっと逆日歩が発生しているので制度信用によるクロス取引は「絶対にしないほうがいい」と考えております。 - クロス取引をせずにANA株を買う
クロス取引をせずに株主優待のために普通に株を買うことを、「裸で権利を取る」と言います。
クロス取引をしないので、株価変動のリスクがあります。